用語集 特定技能関連

特定技能試験日程とくていぎのうしけんにってい

特定技能試験日程とは?

特定技能試験日程とは、特定技能1号・2号の在留資格を取得するために合格が必要となる各種試験(分野別の技能試験・日本語試験)の実施スケジュールの総称です。

国が一括して公表する年間カレンダーはなく、分野ごとの所管省庁または委託実施団体が各自の試験スケジュールを公表しており、受験者は自身の応募分野に応じた試験団体の公式サイトで日程を確認する必要があります。

試験はCBT(コンピュータベーステスト)方式が主流で、Prometricを中心とした試験運営会社を通じて国内外で随時実施されています。

特定技能の資格取得に必要な試験は、①分野別の技能試験、②日本語試験(JFT-Basicまたは日本語能力試験JLPT)の組み合わせが基本で、介護分野のみ追加で「介護日本語評価試験」が必要です。

技能実習2号を良好に修了した者は試験免除となるため、試験日程の確認は未経験者の新規採用時や分野変更時に特に重要となります。

具体的な意味・内容

特定技能試験は「技能試験」と「日本語試験」の2系統で構成され、それぞれ実施団体・試験方式・頻度が異なります。

受験者は両方の試験に合格することで特定技能の資格要件を満たします。

JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)

特定技能用に設計された日本語基礎テストで、CBT方式で海外(アジア地域)と日本で年6回、国ごとに設定された試験期間中に実施されます。受験当日に判定結果がわかり、5営業日以内に判定結果通知書が発行されるのが特徴です。A2相当以上が合格基準となります。

日本語能力試験(JLPT)

国際交流基金・日本国際教育支援協会が主催する世界規模の日本語試験で、日本および海外約80の国・地域で年2回(7月第1日曜・12月第1日曜)実施されます。特定技能ではN4以上が要件です。受験から結果通知まで約2〜3ヶ月を要します。

分野別の技能試験

16分野それぞれで実施団体・日程が異なります。介護(Prometric CBT、ほぼ毎日実施)、外食業・飲食料品製造業(OTAFF、年数回の試験期間)、宿泊業(宿泊業技能試験センター、プロメトリック開催)、建設(JAC)、造船・舶用工業(日本海事協会)、自動車整備(日本自動車整備振興会連合会)など、分野ごとに運営体制が整備されています。

介護日本語評価試験

介護分野のみ追加で必要となる試験で、介護用語・介護会話・介護文書の理解度を測定します。一般の日本語試験(JFT-BasicまたはJLPT N4)に加えて合格が必要です。Prometric CBT方式で国内47都道府県の会場で実施されます。

特定技能2号評価試験

特定技能1号から2号への移行時または直接2号を取得する際に必要な、より高度な技能試験です。2024年以降、対象分野が11分野に拡大(介護を除く)し、分野ごとに年数回の実施が進んでいます。

関連する制度・免除要件

特定技能試験の受験は必須ではなく、一定の要件を満たす技能実習修了者は試験免除で特定技能1号に移行できます。また、受験資格・年齢要件・受験回数制限も分野により定められているため、事前の確認が必要です。

要件・制度内容
技能実習2号の良好な修了2年10ヶ月以上の実習を良好に修了し、関連業務で特定技能1号に移行する場合は技能試験・日本語試験の両方が免除
技能実習2号・関連性のない業務業務関連性がない場合でも日本語試験は免除(技能試験は受験必要)
受験者の年齢要件原則17歳以上(インドネシアは18歳以上)
受験回数国内は制限なし(不合格時も再受験可)、海外は国ごとに異なる
合格の有効期間合格日から10年間(在留資格申請時点で有効であれば使用可)
試験結果の反映技能試験・日本語試験の合格証が在留資格認定証明書交付申請・変更申請時の必須添付書類

技能実習2号を「良好に修了」とは、技能検定3級または技能実習評価試験(専門級)の実技試験合格、もしくは実習実施者作成の評価調書で良好な修了が認定されることを指します。

実習中の出勤状況・技能修得状況・生活態度が評価されるため、受入企業による適切な記録保管が免除ルートの利用には不可欠です。

実務上の注意点

試験日程は分野によって大きく異なるため、採用計画の初期段階で試験情報を確認し、受験可能時期から逆算して採用スケジュールを組む必要があります。直前に試験日程や会場が変更されるケースも多いため、定期的な情報更新が重要です。

分野ごとの実施団体を特定する

16分野はそれぞれ別団体が試験を運営しており、日程・会場・申込方法が異なります。介護・宿泊・製造業・自動車整備など多くの分野がPrometricのCBTシステムを利用していますが、外食業・飲食料品製造業はOTAFF、建設はJAC独自の試験を実施しています。

Prometric IDの事前登録

Prometric CBT方式の試験を受験する場合、本人確認書類と完全一致する氏名でPrometric IDを事前登録する必要があります。氏名不一致では受験できないため、パスポートと同じスペルで登録することが必須です。

海外試験と国内試験の違い

海外試験(ベトナム・フィリピン・インドネシア・ミャンマー・カンボジア・ネパール・タイ等)は国ごとに実施回数が異なり、国内試験の方が頻度が高い傾向があります。来日予定者は国内で受験するルートもありますが、在留資格によっては制限があるため注意が必要です。

年度ごとの変更への対応

2026年はCBT化の拡大や開催国の追加・変更が起こりやすく、前年度の情報を前提に動くと申込サイトや会場が変わっているケースがあります。直近の公式情報を必ず確認してください。

合格証の管理

合格後はPrometricのオンラインシステムや実施団体から発行される合格証明書をダウンロード・保管します。在留資格申請時に添付書類として必要で、紛失時の再発行には数週間かかる場合があるため、取得直後のバックアップが重要です。

関連用語との違い

特定技能試験日程と混同されやすい概念として、技能実習の試験、日本語学習試験、在留資格の申請時期などがあります。

それぞれ目的と運用が異なるため整理が必要です。

用語対象実施主体
特定技能試験日程特定技能1号・2号を目指す外国人分野別の実施団体(Prometric・OTAFF・JAC等)
技能検定技能実習生・日本人労働者中央職業能力開発協会等(厚生労働省)
技能実習評価試験技能実習1号〜3号修了時職種ごとの試験実施機関(厚生労働省認定)
JLPT日本語学習者全般国際交流基金・日本国際教育支援協会
JFT-Basic特定技能志望者中心国際交流基金
育成就労移行試験(2027年〜)育成就労外国人制度設計中(分野別に策定予定)

技能実習評価試験(技能検定3級・専門級)は、技能実習制度内で実習の修了を認定するためのもので、特定技能試験とは別制度です。ただし、技能実習2号を良好に修了した者は特定技能試験が免除されるため、両試験は接続的な関係にあります。

2027年4月施行予定の育成就労制度では、新たな移行試験制度が設計される見通しで、従来の技能実習評価試験の後継的位置付けとなります。

よくある質問

Q. 特定技能試験の最新日程はどこで確認できますか?

A. 分野ごとの試験実施団体の公式サイトが第一次情報源です。

介護・宿泊・製造業・自動車整備など多くの分野はPrometricのウェブサイトで随時公表、外食業・飲食料品製造業はOTAFF公式サイト、建設はJAC、日本語試験はJLPT公式サイトまたは国際交流基金JFT-Basic公式サイトで確認できます。

出入国在留管理庁「試験関係」ページからも各分野の試験情報にリンクされています。

Q. 試験を何回でも受けられますか?

A. 国内試験は受験回数に制限がなく、不合格の場合も再受験が可能です。ただし試験実施団体によっては連続受験の間隔(例:45日以上空ける等)が設定されている場合があります。

海外試験は国・地域により受験回数や間隔の制限があるため、各国の実施機関の規定を確認してください。

合格証の有効期間は合格日から10年間です。

Q. JFT-BasicとJLPTはどちらを受けるべきですか?

A. 特定技能の日本語要件はJFT-Basic A2相当以上またはJLPT N4以上で、どちらでも要件を満たします。JFT-BasicはCBT方式で年6回(国別の試験期間で通年に近い頻度)、結果も5営業日以内に通知されるため、採用スケジュールに合わせやすい特徴があります。

JLPTは年2回(7月・12月)で結果通知に2〜3ヶ月を要するため、早期の受験計画が必要です。

受験地の都合や結果通知のタイミングを踏まえて選択してください。

Q. 技能実習から特定技能に移行する場合、試験は受けなくてよいですか?

A. 技能実習2号を「良好に修了」した場合、同じ業務分野への移行であれば技能試験と日本語試験の両方が免除されます。

「良好な修了」とは2年10ヶ月以上の実習修了に加えて、技能検定3級合格または実習実施者による良好な修了評価を得ていることです。

業務関連性がない別分野に移行する場合は日本語試験のみ免除で、移行先の技能試験は受験が必要です。

Q. 介護分野は何の試験を受ければよいですか?

A. 介護分野の特定技能1号では、①介護技能評価試験、②介護日本語評価試験、③一般の日本語試験(JFT-Basic A2相当またはJLPT N4以上)の計3つすべてに合格する必要があります。

介護技能評価試験は60分(選択40問+実技5問)、介護日本語評価試験は30分(15問)で、いずれもPrometric CBTで国内47都道府県の会場で実施されます。

技能実習2号(介護職種)を良好に修了した者は介護技能評価試験・介護日本語評価試験・一般の日本語試験がすべて免除されます。

参考資料

用語集
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