用語集 特定技能関連

製造分野特定技能評価試験せいぞうぶんやとくていぎのうひょうかしけん

製造分野特定技能評価試験とは?

製造分野特定技能評価試験とは、特定技能1号「工業製品製造業」分野の在留資格取得に必要な技能水準を測定する試験です。経済産業省が所管し、2026年度からは一般社団法人 機械振興工業会(JAIM)が運営機関を担当しています。

CBT方式での試験実施はプロメトリック株式会社へ委託されており、日本国内および主要送出し国で年間を通じて実施されています。試験は3つの主要区分(機械金属加工区分電気電子機器組立て区分金属表面処理区分)に分かれており、合計10の業務カテゴリで実施されています。

受験者は受験する区分・業務を選択して試験を受け、合格すると当該業務の特定技能1号として日本での就労が可能となります。

具体的な意味・内容

試験は学科と実技の2部構成です。各業務カテゴリごとに専用の試験が用意されており、業務の特性に応じた知識・技能を問います。

3つの主要区分

機械金属加工区分は金属やプラスチックに熱・圧力を加えて部品・素材を製造する業務、電気電子機器組立て区分は工場・オフィスで使われる機械を機械工具を用いて製造する業務、金属表面処理区分は金属製品の表面に処理を施し強度・耐久性を高める業務をそれぞれ対象とします。1号試験は10業務、2号試験は3区分のみで実施されます。

2024年度の業務追加

2024年度から、機械金属加工区分に「強化プラスチック成形」「金属熱処理」が追加され、電気電子機器組立て区分にも「強化プラスチック成形」が追加されました。受入分野の拡大に伴って試験対象業務も拡大しています。

試験構成・合格基準

1号試験は学科+実技で構成され、両方で合格基準(概ね60%以上)を満たす必要があります。2号試験は実技試験のみで、より高度な技能水準を判定します。CBT方式のため受験後すぐに画面で結果が表示されます。

受験料・実施頻度

受験料は業務カテゴリにより異なりますが、日本国内では概ね数千円程度です。日本国内では月複数回、海外では年間を通じてほぼ毎月実施されています。受験者はプロメトリック専用予約サイトから日時・会場を予約します。

関連する制度・運用

製造分野特定技能評価試験は、工業製品製造業分野の特定技能制度の中核を担います。協議会との連動・受入実態把握の仕組みも整備されています。

項目内容
所管省庁経済産業省
運営機関(2026年度〜)一般社団法人機械振興工業会(JAIM)
試験実施方式CBT(プロメトリック委託)
1号区分数10業務カテゴリ
2号区分数3区分(機械金属加工・電気電子機器組立て・金属表面処理)
合格基準原則として総得点60%以上
免除規定関連職種の技能実習2号修了者は試験免除
協議会工業製品製造業分野特定技能協議会への加入が必須

受験前に分野別協議会への加入も並行して進める必要があり、合格しても協議会未加入では特定技能在留資格申請ができない仕組みです。

実務上の注意点

業務カテゴリの選択

受入予定の業務に対応した試験を選択する必要があります。受入機関と外国人本人で業務範囲を明確にすり合わせた上で、適切な試験を受験する設計が重要です。試験合格範囲外の業務に従事させると不法就労となります。

技能実習修了者の試験免除

関連職種の技能実習2号を良好に修了した者は、本試験と日本語要件の両方が免除されます。技能実習からの移行ルートが現在の主流であり、新規の試験合格ルートと並存しています。

業務追加の最新動向把握

製造分野は対象業務の追加・整理が頻繁に行われる分野です。2024年度の業務追加(強化プラスチック成形・金属熱処理)のように、所管省庁の最新発表を継続的に把握する必要があります。

2号評価試験の対策

2号は実技のみで監督指導的水準が問われるため、1号より大幅に難易度が高くなります。長期就労を見据える場合は、1号取得後に計画的に実務経験を積み、2号評価試験対策を行う運用が必要です。

他試験との違い

製造分野特定技能評価試験と関連する他試験の違いを整理します。

項目製造分野特定技能評価試験(1号)製造分野特定技能評価試験(2号)技能検定(国家技能検定)
主目的特定技能1号取得特定技能2号取得国家技能士の資格取得
試験構成学科+実技実技のみ等級により学科+実技
水準標準的な実務水準監督指導的水準等級により幅広い
区分数10業務カテゴリ3区分製造関連で多数

1号と2号は連続したキャリアステップであり、2号取得は在留期間更新の上限解除・家族帯同可・永住要件への算入など待遇大幅向上に直結します。

よくある質問

Q. 製造分野には何種類の試験がありますか?

A. 1号試験は10業務カテゴリ、2号試験は3区分あります。受入予定業務に応じて適切な試験を選択する必要があります。

機械金属加工区分(金属プレス加工、機械加工、鋳造、鍛造、ダイカスト、塗装、溶接、強化プラスチック成形、金属熱処理など)、電気電子機器組立て区分、金属表面処理区分の3つの大区分のもとに業務カテゴリが配置されています。

Q. 海外でも受験できますか?

A. 受験できます。フィリピン・インドネシア・ベトナム・ミャンマー・タイなどの主要送出し国で実施されています。

受験予約はプロメトリックの専用予約サイトから行います。日本入国前の合格により、受入機関は在留資格認定証明書交付申請を入国前に進められます。

Q. 技能実習修了者の場合、本試験は不要ですか?

A. 関連職種の技能実習2号を良好に修了した場合は免除されます。日本語要件も同時に免除となります。

免除を受けるには、技能実習2号修了証または技能検定3級合格証等を立証資料として在留資格申請時に提出します。技能実習1号修了のみでは免除対象外です。

Q. 受験対策の効率的な方法は?

A. 経済産業省・運営機関の公式サイトでサンプル問題・対策資料が提供されています。受入予定企業の社内研修・送出機関での実技訓練を組み合わせるのが効率的です。

業務カテゴリごとに必要な知識・技能が異なるため、受験予定の業務に特化した学習計画立案が重要です。

参考資料

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