造船・舶用工業分野特定技能試験とは?
造船・舶用工業分野特定技能試験とは、特定技能1号「造船・舶用工業」分野の在留資格取得に必要な技能水準を測定する試験です。国土交通省(海事局船舶産業課)が所管し、運営は一般財団法人日本海事協会(ClassNK/NK)が担当しています。
試験は1号試験(6試験区分)と2号試験(3試験区分)の構成で、造船・舶用工業の現場で必要な専門技能を体系的に測定します。
1号試験は溶接・塗装・鉄工・機械加工・仕上げ・電気機器組立ての6試験区分、2号試験は溶接・塗装・鉄工の3試験区分があります。学科試験(30問・60分)と実技試験で構成され、合格者は造船・舶用工業の特定技能1号として日本での就労が可能となります。
具体的な意味・内容
1号試験の試験区分
溶接、塗装、鉄工、機械加工、仕上げ、電気機器組立ての6試験区分があります。受験者は受入予定の業務に対応する区分を選択して受験します。試験区分外の業務には従事できないため、業務範囲の明確化が重要です。
2号試験の試験区分
2号試験は溶接・塗装・鉄工の3試験区分のみ実施されています。1号より高度な監督指導的水準が問われ、合格すると2号への移行が可能となります。在留期間更新の上限解除・家族帯同可といった大きなメリットが得られます。
試験構成・合格基準
1号試験は学科試験(30問・60分)と実技試験で構成されます。試験言語は日本語です。合格基準は学科・実技ともに概ね60%以上の得点で、両方をクリアする必要があります。
実施場所
試験は集合形式で実施され、日本国内および主要送出し国(フィリピン・インドネシア等)で年に複数回行われます。CBT形式ではない点が他分野の特定技能試験と異なる特徴です。
関連する制度・運用
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所管省庁 | 国土交通省(海事局船舶産業課) |
| 運営機関 | 一般財団法人日本海事協会(ClassNK) |
| 試験方式 | 集合形式(学科+実技) |
| 試験言語 | 日本語 |
| 1号試験区分 | 溶接・塗装・鉄工・機械加工・仕上げ・電気機器組立て(6区分) |
| 2号試験区分 | 溶接・塗装・鉄工(3区分) |
| 合格基準 | 学科・実技ともに60%以上 |
| 免除規定 | 関連職種の技能実習2号修了者は試験免除 |
| 協議会 | 造船・舶用工業分野特定技能協議会への加入が必須 |
実務上の注意点
試験区分の選択
受入予定業務に対応した試験区分を選択する必要があります。試験合格範囲外の業務に従事させると不法就労となるため、雇用契約上で従事業務を明確に限定することが重要です。
集合形式試験のスケジュール
CBT形式ではなく集合形式のため、実施頻度が他分野より少ない傾向があります。受験スケジュールをClassNK公式サイトで確認し、計画的に受験予約を進める必要があります。
技能実習修了者の試験免除
関連職種の技能実習2号を良好に修了した者は、本試験と日本語要件の両方が免除されます。
2号への戦略的取得
溶接・塗装・鉄工は2号への移行が可能なため、長期定着戦略の選択肢が広い区分です。1号期間中に計画的に2号試験対策・実務経験を積むことが推奨されます。
他試験との違い
| 項目 | 造船・舶用工業特定技能試験 | 建設分野特定技能評価試験 | 製造分野特定技能評価試験 |
|---|---|---|---|
| 所管 | 国土交通省(海事局) | 国土交通省(建設業) | 経済産業省 |
| 運営機関 | 日本海事協会(ClassNK) | JAC | JAIM |
| 試験方式 | 集合形式 | CBT | CBT |
| 1号区分数 | 6区分 | 3区分 | 10業務 |
よくある質問
Q. CBT形式ではないのですか?
A. はい、本試験は集合形式で実施されます。受験者が指定会場に集まって学科・実技試験を受ける伝統的な形式です。
溶接・塗装などの実技試験は実機・実材料を使用した実演が必要なため、集合形式が採用されています。
Q. 試験は日本国内でしか受けられませんか?
A. 日本国内および主要送出し国(フィリピン・インドネシア等)で実施されています。海外受験で合格した場合も日本国内と同等に扱われます。
受験予定の場合はClassNK公式サイトで実施スケジュール・会場を確認することが必要です。
Q. 2号区分が3区分のみなのはなぜですか?
A. 造船・舶用工業の中核技能として位置づけられているのが溶接・塗装・鉄工であるため、2号は3区分に絞られています。
1号で他区分(機械加工・仕上げ・電気機器組立て)を取得した場合、2号への直接移行はできません。区分変更には新たな試験合格が必要となります。
Q. 試験対策はどう進めればよいですか?
A. ClassNK公式サイトで試験要領・サンプル問題が提供されています。送出機関や受入企業での実技訓練と組み合わせることが効果的です。
溶接・塗装などの実技は実機での訓練が不可欠で、職人技の継承が重要となります。