航空機整備区分とは?
航空機整備区分とは、特定技能「航空」分野における2つの業務区分のひとつで、航空機の機体・装備品・原動機などの整備業務を対象とする区分です。国土交通省が所管し、運営は公益社団法人日本航空技術協会(JAEA)が担当しています。
独立した整備行為(確認整備等)には航空従事者技能証明(国家資格)が別途必要なため、特定技能1号合格者は資格保有者の指揮監督下で整備補助業務に従事するのが一般的です。
長期キャリア形成では国家資格取得が重要なステップとなります。
具体的な意味・内容
対象業務
航空機の機体・原動機・装備品の整備、点検、修理、整備記録の記入などが対象です。航空法に基づく厳格な整備基準に適合する作業を行います。
業務の特性
航空機整備は航空法に基づく厳格な品質管理が要求され、整備基準への適合・整備記録の正確な記入・第三者検査などが日常的に行われます。グランドハンドリング区分よりも高い専門性が求められる業務群です。
特定技能2号への移行
本区分は特定技能2号への移行が認められており、JAEAが2号評価試験を実施しています。2号取得+実務経験により、より幅広い業務に従事できるようになります。
関連する制度
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所管省庁 | 国土交通省 |
| 運営機関 | 公益社団法人日本航空技術協会(JAEA) |
| 1号試験 | 筆記+実技 |
| 2号試験 | あり |
| 関連国家資格 | 航空従事者技能証明(独立整備行為に必要) |
| 協議会 | 航空分野特定技能協議会への加入が必須 |
| 派遣雇用 | 不可(直接雇用必須) |
実務上の注意点
業務範囲の管理
特定技能1号合格者は航空従事者技能証明保有者の指揮監督下で整備補助業務に従事する位置づけです。独立した整備行為に従事させると航空法違反となるため、業務範囲を社内で明確に管理する必要があります。
航空従事者技能証明取得の支援
長期キャリア形成のため、航空従事者技能証明取得を視野に入れた研修・実務経験の積み上げが必要です。受入機関による資格取得支援が、外国人材の長期定着の鍵となります。
技能実習修了者の試験免除
関連職種の技能実習2号を良好に修了した者は、本区分の試験と日本語要件の両方が免除されます。
空港グランドハンドリング区分との違い
| 項目 | 航空機整備区分 | 空港グランドハンドリング区分 |
|---|---|---|
| 主な業務 | 機体・装備品の整備 | 地上走行支援・手荷物・貨物取扱 |
| 主な業務場所 | 整備場・格納庫 | 空港の制限区域 |
| 専門資格 | 航空従事者技能証明 | 特に不要 |
| 専門性 | 非常に高い | 標準的 |
よくある質問
Q. 本区分1号合格だけで航空機の独立整備行為を行えますか?
A. 行えません。独立整備行為には航空従事者技能証明(国家資格)が必要です。
Q. 海外で受験できますか?
A. 受験できます。フィリピン・モンゴル等で実施されています。
Q. 派遣形態で受け入れられますか?
A. 不可能です。航空分野は直接雇用が必須です。
Q. 2号取得後にできる業務は拡大しますか?
A. 2号は監督指導的水準ですが、独立整備行為には引き続き航空従事者技能証明が必要です。