用語集 多文化共生・社会統合

外国人集住都市会議がいこくじんしゅうじゅうとしかいぎ

外国人集住都市会議とは?

外国人集住都市会議とは、日系ブラジル人・ペルー人など南米系外国人を中心に外国人住民が多く居住する自治体の連携組織です。

2001年5月に浜松市の呼びかけで発足し、同年10月に「外国人集住都市公開首長会議」を開催しました。多文化共生政策のモデル都市群として、政府への政策提言や全国への取り組み発信を継続しており、日本の多文化共生政策史において先駆的役割を果たしてきました。

2023年4月1日以降の会員都市は11都市:群馬県(太田市・伊勢崎市・大泉町)、長野県(上田市・飯田市)、静岡県(浜松市)、愛知県(豊橋市・豊田市・小牧市)、三重県(鈴鹿市)、岡山県(総社市)です。

2024-2025年度事務局は岡山県総社市が務めています。育成就労制度(2027年4月1日施行予定)施行を見据え、企業内日本語教育の推進・受入環境整備を強く要請する政策発信を継続しています。

外国人集住都市会議の歴史と理念

2001年浜松市呼びかけで発足

2001年5月、浜松市の呼びかけで発足した自治体連携組織です。1990年入管法改正後の日系ブラジル人・ペルー人の出稼ぎブームを受け、急増する外国人住民の生活支援に取り組む自治体が連携の必要性を認識した結果生まれた組織です。

2001年「浜松宣言」

発足同年の2001年10月の「浜松宣言」で、外国人住民の人権尊重・教育・社会保障を訴えました。これは日本の多文化共生政策の原点となる重要な政策声明で、その後の総務省「地域における多文化共生推進プラン」(2006年策定)にも影響を与えました。

継続的な政策提言

「外国人集住都市東京宣言」など、継続的に政策提言を発信しています。多文化共生政策のモデル都市群として、自治体現場の実態を踏まえた具体的な提案を政府に届ける重要な機能を担っています。

11都市の会員構成

2023年4月1日以降の会員は11都市で、東海・北関東・長野・岡山に集中しています。これら自治体は日系ブラジル人・ペルー人など南米系外国人住民が多く、自動車・電機・食品工場の集積地と重なる地理的特徴があります。

外国人集住都市会議の基本情報

項目内容
発足2001年5月(浜松市呼びかけ)
発足理念2001年10月「浜松宣言」(外国人住民の人権尊重・教育・社会保障)
会員都市(2023年4月以降)11都市:太田市・伊勢崎市・大泉町(群馬)/上田市・飯田市(長野)/浜松市(静岡)/豊橋市・豊田市・小牧市(愛知)/鈴鹿市(三重)/総社市(岡山)
2024-2025年度事務局岡山県総社市
主な対象日系ブラジル人・ペルー人など南米系外国人住民
位置づけ多文化共生政策のモデル都市群
主な活動首長会議・シンポジウム・政策提言・宣言発信
育成就労施行への対応企業内日本語教育推進・受入環境整備の要請

外国人集住都市会議は、自治体連携で多文化共生政策を発信する全国的にも珍しい組織形態です。総務省「地域における多文化共生推進プラン」(2006年策定・2020年改訂)の政策形成にも影響を与えた、日本の多文化共生政策史における先駆的存在として位置づけられます。

最新動向(2024-2025年)

2024年10月オンラインシンポジウム

2024年10月に「オンラインシンポジウム2024」を開催しました。テーマは多文化共生で、全国の自治体・国際交流協会・NPO・受入企業などが参加し、実践事例の共有と課題協議が行われました。

2025年1月10日交付金緊急提言

2025年1月10日、「令和7年度外国人受入環境整備交付金に係る緊急提言」を出入国在留管理庁へ提出しました。交付金縮減への反対を表明し、自治体現場での一元的相談窓口運営継続のための予算確保を強く要請しました。

2025年11月「外国人集住都市会議そうじゃ2025」開催

2025年11月19日、「外国人集住都市会議そうじゃ2025」を総社市民会館で開催済です。テーマは「多文化共生が支える安心と活力」で、育成就労を見据えた日本語教育パネルも実施されました。岡山県総社市での開催により、関西・中国地方への発信力も強化されました。

育成就労施行への提言

育成就労制度(2027年4月1日施行予定)を念頭に、企業内日本語教育の推進・受入環境整備を強く要請しています。監理支援機関の許可申請受付は2026年4月15日開始済で、地域レベルでの受入準備が加速しています。

受入企業との関係

11都市での企業活動

会員11都市は自動車・電機・食品工場の集積地と重なり、多くの製造業企業が外国人材を活用しています。地域の多文化共生政策の進展状況を把握する重要な情報源となります。

シンポジウム参加機会

毎年開催されるシンポジウム・首長会議は、自治体・国際交流協会・NPO・受入企業などの参加機会となります。実践事例の学習、政策動向の把握、ネットワーク構築の場として活用できます。

政策提言への企業視点の反映

外国人集住都市会議は政府への政策提言を継続しており、受入企業の現場の声を自治体経由で政策形成プロセスに届ける重要なチャネルとなります。育成就労施行に向けた制度設計にも、現場視点が反映される仕組みです。

地域別CSR活動の参考

会員11都市の取り組み事例は、地域別の多文化共生CSR活動の参考となります。各自治体の多文化共生推進計画・国際交流協会の取り組み・地域日本語教室の運営など、先進事例から学ぶ機会となります。

よくある質問(FAQ)

Q. 外国人集住都市会議の会員になるには?

A. 自治体(都市)が会員となる組織で、現在11都市が加盟しています。新規加盟は外国人住民比率・取り組み実績・既存会員との合意などを基準に判断されます。

受入企業は直接の会員にはなれませんが、所在地自治体が会員都市である場合、地域連携を通じて活動に関わることができます。

Q. 浜松宣言とは何ですか?

A. 2001年10月、外国人集住都市会議発足同年に発表された政策声明で、外国人住民の人権尊重・教育・社会保障を訴えた重要文書です。日本の多文化共生政策の原点となる宣言です。

その後の総務省「地域における多文化共生推進プラン」(2006年策定・2020年改訂)の政策形成にも影響を与えており、日本の多文化共生政策史において記念碑的な位置を占めます。

Q. 2025年シンポジウムの内容は?

A. 2025年11月19日、岡山県総社市民会館で「外国人集住都市会議そうじゃ2025」が開催され、テーマ「多文化共生が支える安心と活力」で議論が行われました。育成就労を見据えた日本語教育パネルも実施されました。

2024-2025年度事務局を務める総社市での開催により、関西・中国地方への発信力が強化された画期的な大会となりました。

Q. 受入企業はどう活用できますか?

A. シンポジウム参加・実践事例の学習、所在地自治体との連携、政策提言への企業視点反映の機会、地域別CSR活動の参考などが活用方法です。会員11都市の取り組みは、多文化共生政策の最先端事例として学ぶ価値があります。

育成就労施行(2027年4月予定)に向けた地域連携の構築にも、外国人集住都市会議の活動は重要な参考情報となります。

Q. 育成就労施行で会議の役割は?

A. 育成就労制度(2027年4月1日施行予定)に向けて、企業内日本語教育の推進・受入環境整備を強く要請する政策提言活動を継続しています。会員11都市での先進的な取り組みが、全国モデルとして発信されます。

2026年4月15日開始済の監理支援機関許可申請、2026年9月1日開始予定の育成就労計画認定申請など、制度施行に向けた地域準備にも会議の知見が活用される見通しです。

参考資料

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