多言語指さしボードとは?
多言語指さしボードとは、言語が通じない外国人と日本人スタッフが「指さし」で意思疎通するための紙ベース/デジタルツールです。
一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR)が無料配布する公式版は、避難所・市役所・医療機関・交通機関等で活用されており、やさしい日本語+14言語の併記・ピクトグラム表示が特徴です。災害時の意思疎通から日常的な行政手続きまで、幅広い場面で活用できる低コストツールとして広く普及しています。
CLAIR(総務省所管)は1988年設立で、多文化共生施策の一環として、災害時を含む在住・訪日外国人支援ツールを順次整備してきました。多言語指さしボードは、避難所運営者と被災外国人の意思疎通を円滑化する目的で開発済で、災害時多言語表示シートも併せて整備されています。
育成就労制度(2027年4月1日施行予定)施行に向け、緊急時・災害時の外国人労働者の安全確保が監理支援機関・受入企業の責務となるため、指さしボードの常備が安全配慮の標準実務になることが見込まれます。
多言語指さしボードの主な特徴
14言語対応
CLAIRの多言語指さしボードは現在14言語(やさしい日本語含む)に対応しています。内訳は英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語・タガログ語・ポルトガル語・スペイン語・フランス語・ロシア語・ベトナム語・タイ語・ミャンマー語・インドネシア語・ネパール語で、主要送出国の言語をカバーしています。
3種類構成
用途別に3種類で構成されています:ボード1(全言語共通)、ボード2(避難所スタッフ用)、ボード3(被災外国人用)。場面・利用者に応じて適切なボードを選択することで、効果的な意思疎通が可能となります。
A4サイズで持ち運び可能
A4サイズで持ち運び可能、A3拡大対応の柔軟な設計です。災害時・避難所運営での実用性を重視した仕様で、現場での即時活用に対応しています。
ピクトグラム併用
言語に加えてピクトグラム表示を併用することで、視覚的に意思疎通を実現します。識字能力に依存しないコミュニケーションが可能で、緊急時の即時対応に貢献します。
多言語指さしボードの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 定義 | 指さしで意思疎通する多言語ツール(紙ベース/デジタル) |
| 提供機関 | 一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR) |
| 所管 | 総務省 |
| 対応言語 | 14言語(やさしい日本語含む) |
| 言語内訳 | 英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語・タガログ語・ポルトガル語・スペイン語・フランス語・ロシア語・ベトナム語・タイ語・ミャンマー語・インドネシア語・ネパール語 |
| 3種類構成 | ボード1(全言語共通)・ボード2(避難所スタッフ用)・ボード3(被災外国人用) |
| サイズ | A4サイズ(A3拡大対応) |
| 料金 | 無料配布(公式サイトでPDFダウンロード可) |
| 関連ツール | 災害時多言語表示シート(最大10言語の組み合わせ表示・Word出力対応) |
| 関連事業 | 2017年3月に12言語+やさしい日本語に拡張、ピクトグラム表示シート・避難者登録名簿の機能追加 |
多言語指さしボードはCLAIRが無料配布する公的ツールで、誰でも公式サイトからPDFダウンロードして活用できます。自治体・国際交流協会・医療機関・交通機関・受入企業など、幅広い場面で導入が進んでいます。
活用場面と最新動向
防災訓練・避難所運営
自治体・国際交流協会は防災訓練や避難所運営マニュアルに多言語指さしボードを組み込んでいます。災害時の避難所での外国人住民との意思疎通の基本ツールとして、全国で標準化されつつあります。
医療機関・交通機関での活用
医療機関の問診票・案内、交通機関の案内でも活用されています。命に関わる場面、緊急時の対応など、確実な意思疎通が必要な場面で重要な役割を果たします。
災害時多言語表示シートの連動
災害時多言語表示シートも併せて整備されており、最大10言語の組み合わせ表示・Word出力に対応しています。自治体がカスタマイズして活用でき、地域固有の災害情報・避難所情報の多言語化が可能です。
育成就労施行への対応
育成就労制度(2027年4月1日施行予定)では、緊急時・災害時の外国人労働者の安全確保が監理支援機関・受入企業の責務となります。指さしボードの常備が安全配慮の標準実務になることが見込まれます。
受入企業との関係
社内安全衛生掲示
受入企業は社内安全衛生掲示・健康診断・労災対応の現場で活用できる低コストツールです。建設・製造・農業など労働災害リスクの高い職場では、外国人労働者との緊急時の意思疎通に直結します。
無料公的リソースの活用
CLAIRが無料配布している公的リソースのため、コスト負担なく導入できます。中小企業でも気軽に活用できる多文化対応ツールとして、社内常備が推奨されます。
災害時の安全確保
地震・水害など災害時の外国人従業員の安全確保に不可欠です。社内防災マニュアルに指さしボードを組み込み、定期的な防災訓練で活用方法を確認することが推奨されます。
育成就労施行への対応
育成就労施行(2027年4月1日施行予定)で緊急時・災害時の外国人労働者の安全確保が監理支援機関・受入企業の責務となります。指さしボードの常備は安全配慮の標準実務となる見込みです。
よくある質問(FAQ)
Q. 多言語指さしボードはどこで入手できますか?
A. CLAIR(一般財団法人自治体国際化協会)の公式サイトで無料配布されています。PDFをダウンロードして自由に印刷・活用できます。誰でも利用可能な公的リソースです。
受入企業は社内の安全衛生掲示・防災マニュアルに組み込んで活用できます。コスト負担なく導入できる便利なツールです。
Q. 何言語に対応していますか?
A. 14言語(やさしい日本語含む)に対応しています。英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語・タガログ語・ポルトガル語・スペイン語・フランス語・ロシア語・ベトナム語・タイ語・ミャンマー語・インドネシア語・ネパール語と、主要送出国の言語をカバーしています。
2017年3月に12言語+やさしい日本語に拡張され、その後も継続的に言語追加が進められています。
Q. 3種類のボードの違いは?
A. ボード1は全言語共通の基本指さしボード、ボード2は避難所スタッフが被災外国人に質問・案内する際に使用、ボード3は被災外国人が日本人スタッフに自分の状況を伝える際に使用、と用途別に分かれています。
場面・利用者に応じて適切なボードを選択することで、効果的な意思疎通が可能となります。
Q. 翻訳アプリ(VoiceTra等)との使い分けは?
A. 翻訳アプリは複雑な会話や個別具体的な相談に対応できますが、機器・電源・通信環境が必要です。指さしボードは紙ベースで電源不要・即座に使用可能で、災害時・現場での即時対応に適しています。
両者を組み合わせた活用が効果的で、災害時・緊急時には指さしボード、日常業務では翻訳アプリと、場面に応じた使い分けが推奨されます。
Q. 育成就労施行で活用拡大の見込みは?
A. 育成就労制度(2027年4月1日施行予定)では、緊急時・災害時の外国人労働者の安全確保が監理支援機関・受入企業の責務となるため、指さしボードの常備が安全配慮の標準実務になることが見込まれます。
受入企業は社内防災マニュアルに指さしボードを組み込み、防災訓練で活用方法を確認することで、育成就労施行に向けた準備を進められます。