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ネパール(送出国)ねぱーる

ネパール(送出国)とは?

ネパール(Federal Democratic Republic of Nepal)は、近年急速に在日労働者数を伸ばしている主要送出国です。厚生労働省「外国人雇用状況」令和7年10月末時点で、在日ネパール人労働者は約235,500人(国籍別4位、構成比9.2%)に達し、前年比+25.7%の高い伸びを示しています。ベトナム・中国・フィリピンに次ぐ第4位の地位を確立した送出国です。

送出制度を所管するのは労働・雇用・社会保障省(MoLESS)の海外雇用局(DoFE:Department of Foreign Employment)で、日本担当の「Japan Unit」が設置されています。海外労働許可証(Labour Permit)の取得はオンラインシステム「FEIMS」で行われ、出国前オリエンテーションや健診も義務付けられています。

認定送出機関の利用は任意で、直接雇用ルートも可能なのが他の主要送出国と異なる特徴です。

在日ネパール人労働者の規模と特徴

第4位の急成長送出国

令和7年10月末の在日労働者は約235,500人で全外国人労働者の9.2%を占め、フィリピンに迫る勢いで増加しています。1年で約47,000人増(前年比+25.7%)と他の主要国を上回る伸び率で、留学生からの労働市場流入が大きな推進力となっています。

資格外活動(留学生アルバイト)の比率が突出

在留資格別では「資格外活動(留学生アルバイト)」が約67.3%と他国を圧倒する高い比率を示します。日本語学校・専門学校・大学に通うネパール人留学生が、宿泊・飲食店でアルバイトとして就労する構造が定着しており、その後特定技能や技人国に移行するルートが厚いのが特徴です。

特定技能の急増、介護分野が約半数

特定技能1号在留者は2024年12月末で7,003人(国別6位)、半年で+1,620人と急増しています。約50%が介護分野(3,602人)で、次いで外食業1,984人(半年で+47%増)です。留学から介護分野の特定技能へ移行する若年層が中核となっています。

主要産業

宿泊・飲食サービス業、卸売・小売業、サービス業(介護含む)、外食が中心分野です。技能実習が極少数である点が他の送出国と大きく異なり、留学+アルバイト→特定技能・技人国というキャリアパスが主流です。

送出制度の仕組みと主な機関

項目内容
主管官庁労働・雇用・社会保障省(MoLESS)
海外雇用主管海外雇用局(DoFE)、Japan Unit設置
必須証明海外労働許可証(Labour Permit)、FEIMSオンライン申請
出国前要件2〜3日のオリエンテーション、指定医療機関での健診
送出機関認定制度あり、利用は任意(直接雇用も可)
特定技能MOC2019年3月25日締結済
育成就労MOCcurrentDate時点で未締結(候補国として暫定送出機関リスト公開済)
EPA協定対象外

ネパール国民約2,965万人のうち約695万人が海外出稼ぎ(インド除く)に従事し、海外送金がGDPの約20%超を占める国家経済構造です。日本はインド・湾岸諸国・マレーシアと並ぶ重要な送出先となっており、政府レベルで送出政策の強化が進められています。

最新動向と受入実務上の注意点

留学からの特定技能移行ルート

日本語学校・専門学校でのアルバイト経験を経て、卒業後に特定技能へ切り替える層が中核です。留学中の日本語学習成果がそのまま就労に直結するため、ベトナム・インドネシアの「現地完結ルート」とは異なる「日本完結ルート」が主流です。

介護分野での主要供給源

特定技能の約半数が介護分野に集中しており、介護施設の人材確保で重要な役割を果たしています。日本語能力に加え、利用者への丁寧な接し方が評価され、施設側からのリピート採用が増えています。

直接雇用ルートの可能性

ネパールでは送出機関利用が任意のため、受入企業が直接DoFEとやり取りして雇用契約を結ぶことも可能です。コスト削減と労働者の本人負担軽減につながる一方、書類手続きの煩雑さは増すため、登録支援機関や監理団体のサポートを得るのが実務上は効率的です。

企業変更を巡るトラブル

特定技能では企業変更が制度上認められているため、ネパール人材が初期就労先からSNSなどで条件の良い企業に転職する事例が増えています。受入企業は給与・住居・キャリア支援などの定着支援策を充実させることが、長期戦力化のカギとなります。

他の主要送出国との比較

項目ネパールベトナムフィリピン
在日労働者数約235,500人(4位)605,906人(1位)260,869人(3位)
所管官庁MoLESS/DoFEMOLISA/DOLABDMW
送出機関任意(直接雇用も可)許可制必須DMW認定必須
主要在留資格資格外活動・特定技能技能実習・特定技能身分系・特定技能
主要産業介護・外食・宿泊製造・建設・農業介護・宿泊・外食

ネパールは技能実習が極少数で、留学+特定技能の組み合わせが軸となる独自構造を持ちます。育成就労制度施行(2027年4月1日)後も、技能実習からのリプレースよりは、留学からのキャリアパスを延長する形で人材プールが拡大する見通しです。

よくある質問(FAQ)

Q. ネパール人材は技能実習で多く来ているのですか?

A. いいえ、技能実習比率は極めて低く、在留資格別では「資格外活動(留学生アルバイト)」が約67.3%を占めます。技能実習はほぼ運用されていません。

主流は日本語学校・専門学校への留学を経て、卒業後に特定技能や技人国に切り替えるルートです。日本国内で日本語と現場経験を積んだ人材が労働市場に流入する構造のため、受入企業にとっては即戦力化しやすい点がメリットです。

Q. ネパール人材を直接雇用してもよいですか?

A. はい、ネパール側の制度上は直接雇用が認められています。送出機関の利用は任意で、DoFEのオンラインシステム「FEIMS」を通じて海外労働許可証を取得すれば手続きは可能です。

ただし、ビザ申請・在留資格手続き・出国前オリエンテーションなどの書類は煩雑なため、登録支援機関や監理団体のサポートを利用するのが実務上は効率的です。直接雇用は本人負担の軽減にもつながります。

Q. ネパール人材の特定技能はどの分野が中心ですか?

A. 介護分野が約半数を占め、次いで外食業が中心です。留学中に介護施設でのアルバイト経験を積んだ人材が、卒業後に特定技能介護に移行するルートが定着しています。

宿泊業や飲食料品製造業でも採用が増えており、留学経由で日本語能力N3〜N2の人材が多いため、即戦力化しやすいのが特徴です。育成就労制度施行後は介護分野での主要供給国の一角として定着する見通しです。

Q. ネパール人材の定着率を高めるコツは何ですか?

A. 給与水準の明確化、住居・通勤サポート、キャリアパス提示、母国送金手段のサポートが効果的です。特定技能では企業変更が認められているため、SNSで好条件の情報が拡散すると離職リスクが高まります。

母国コミュニティを社内に形成し、相談しやすい環境を作ることも重要です。ヒンドゥー教の祝祭日(ダサイン・ティハール)への配慮や、ベジタリアン対応の食事提供なども、定着率向上に寄与します。

Q. ネパールの育成就労MOCはいつ締結されますか?

A. currentDate時点(2026年5月)では正式締結は公表されていませんが、候補国として暫定送出機関リストが公開されており、2026〜2027年にかけての締結が見込まれます。

育成就労制度は2027年4月1日施行予定で、ネパールは介護分野の主要供給国として早期締結が期待されています。DoFE・出入国在留管理庁・外国人技能実習機構の発表を継続的にウォッチすることが推奨されます。

参考資料

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