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在留外国人数(過去最高)ざいりゅうがいこくじんすう

在留外国人数(過去最高)とは?

在留外国人数(過去最高)とは、出入国在留管理庁が発表する日本国内在留外国人の総数のうち、過去の最高記録を更新し続けている現状を指します。

2022年・2023年・2024年と3年連続で過去最多を更新し、2025年6月末時点で3,956,619人と最新の過去最高記録を更新しています。総人口に占める割合は約3.2%に達し、30年前(1995年末約136万人)と比較して約2.9倍の規模に拡大しました。

増加の背景には、特定技能制度(2019年4月施行)の16分野での人材受入拡大、技能実習・技人国・留学・永住者の自然増、人手不足の深刻化、そして育成就労制度(2027年4月1日施行予定)への期待などが複合的に作用しています。

政府は特定技能受入見込み数を2024年度から5年間で最大82万人まで拡大方針を掲げており、今後も継続的な増加が見込まれます。

在留外国人数の歴史的推移

在留外国人数特記事項
1995年末約1,362,371人30年前のベース水準
2008年末約214万人リーマンショック直前のピーク
2015年末約223万人
2020年末約289万人コロナ禍で前年比減
2023年末3,410,992人
2024年末3,768,977人過去最多(前年比+10.5%)
2025年6月末3,956,619人最新過去最多(総人口比約3.2%)

1995年から2025年の30年間で在留外国人数は約2.9倍に増加し、総人口に占める割合は約1.1%から約3.2%へ大きく上昇しました。リーマンショック(2008年)とコロナ禍(2020-2021年)による一時的減少を経つつ、長期的には増加トレンドが継続しています。

増加の主要因

特定技能制度の本格運用

2019年4月施行の特定技能制度は、介護・建設・農業・漁業・飲食料品製造・外食・宿泊・自動車整備・航空・造船舶用工業・素形材産業機械電気電子情報・ビルクリーニング・自動車運送業・鉄道・林業・木材産業の16分野で人材受入を拡大しています。2025年6月末で特定技能在留者は336,196人と急増しています。

技能実習・技人国・留学の継続

技能実習生は依然として主要な在留資格群で、技人国(技術・人文知識・国際業務)や留学生も継続的に増加しています。日本企業のグローバル展開と人手不足が相乗効果を生んでいます。

永住者・身分系の自然増

永住者・日本人配偶者・定住者などの身分系在留者は、子世代の自然増を通じて継続的に拡大しています。長期定着型の人材プールとして、地域経済を支える存在となっています。

人手不足の深刻化

少子高齢化による日本人労働力の減少と、介護・建設・農業・物流などの人手不足分野の拡大が、外国人材への依存度を高めています。地方の中小企業まで広く外国人材活用が浸透しています。

育成就労制度施行と今後の見通し

2027年4月1日施行予定の育成就労制度

改正入管法・育成就労法は2024年6月に公布済、関係省令は2025年10月2日に公布済で、2027年4月1日施行予定です。技能実習に代わる新たな受入経路として、ベトナム・インドネシア・フィリピン・ミャンマーなど主要送出国からの在留外国人数のさらなる増加が見込まれます。

監理支援機関許可申請の開始

監理支援機関の許可申請受付は2026年4月15日に開始済で、育成就労施行に向けた制度的準備が進行中です。育成就労計画認定の施行日前申請は2026年9月1日開始予定となっており、本格運用への助走期間に入っています。

特定技能受入見込みの拡大

政府は特定技能受入見込み数を2024年度から5年間で最大82万人まで拡大する方針を掲げています。これにより、2030年代前半までに在留外国人数500万人超への到達も視野に入っています。

特定技能2号への移行拡大

2025年10月時点で、特定技能2号への移行が認められているのは11分野(介護・自動車運送・鉄道・林業・木材産業を除く)です。特定技能2号は在留期間更新の上限がなく、家族帯同も可能なため、長期定着型の在留外国人増加に寄与する見込みです。

地域別集中度

順位都道府県在留外国人数(2024年末)
1位東京738,946人
2位大阪326,450人
3位愛知318,251人
4位神奈川289,402人
5位埼玉254,120人

東京・愛知・大阪・神奈川・埼玉の5都府県で在留外国人全体の約半数を占める集中型分布となっています。特に東京都は738,946人と圧倒的で、首都圏・中京圏・関西圏の3大都市圏に集中する傾向が継続しています。

一方、地方の人手不足分野(介護、農業、建設、水産加工など)においても、特定技能や技能実習を通じた人材受入が着実に拡大しています。

育成就労制度の導入により、これまで「転籍制限」により地方に留まっていた人材が都市部へ流出する懸念も指摘されており、地方自治体による独自の家賃補助や生活支援など、地域別の定着支援策の重要性が増しています。

よくある質問(FAQ)

Q. なぜ在留外国人数が過去最高を更新し続けているのですか?

A. 主因は、特定技能制度の本格運用(2019年4月施行)、技能実習・技人国・留学の継続、永住者・身分系の自然増、人手不足の深刻化です。日本企業の外国人材ニーズが分野横断的に高まっています。

育成就労制度(2027年4月施行予定)の追加と、政府の特定技能受入見込み82万人拡大方針により、今後も増加トレンドは継続する見込みです。

Q. 在留外国人数の最新値はどこで確認できますか?

A. 出入国在留管理庁公式サイトの「在留外国人統計」、e-Stat(政府統計の総合窓口)で最新値を確認できます。年2回(6月末・12月末)の調査結果が公表されます。

最新(2025年6月末)の3,956,619人は2025年中の公表値で、currentDate(2026年5月)時点でも依然として過去最高記録です。次回の更新(2025年12月末値)は2026年3月頃の公表が予想されます。

Q. 総人口に占める割合はどう推移していますか?

A. 1995年の約1.1%から2025年6月末で約3.2%に上昇しています。30年間で総人口比は約3倍に拡大し、日本社会における外国人の存在感が大きく高まっています。

少子高齢化による日本人の人口減少と、外国人在留者の継続的増加が組み合わさり、総人口比の上昇率は今後も加速する見込みです。多文化共生政策の重要性が一段と高まっています。

Q. 育成就労制度はどの程度の影響がありますか?

A. 2027年4月1日施行予定の育成就労制度により、技能実習に代わる新たな受入経路が確立されます。3年間の育成期間と特定技能1号への移行ルートが整備され、長期的な人材育成・定着が制度的に担保されます。

主要送出国(ベトナム・インドネシア・フィリピン・ミャンマー等)からの在留外国人数のさらなる増加が見込まれ、500万人超への到達も視野に入っています。受入企業は早期の制度対応準備が重要です。

Q. 在留外国人増加と日本人労働力減少のバランスはどうですか?

A. 日本人労働力は少子高齢化で年間数十万人規模で減少していますが、外国人労働者の増加(2025年10月末2,571,037人)がその一部を補完しています。介護・建設・農業・物流などの人手不足分野では外国人材依存度が高まっています。

ただし日本人労働力減少のスピードに対して外国人材増加だけでは完全補完は難しく、業務効率化・自動化・賃金水準引き上げなどの複合的な対応が必要となっています。

参考資料

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