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オールドカマー外国人おーるどかまーがいこくじん

オールドカマー外国人とは?

オールドカマー外国人とは、戦前から日本に居住していた韓国・朝鮮籍、台湾系の人々とその子孫を指す概念です。

1945年9月2日以前から引き続き日本に居住している者およびその子孫のうち、入管特例法(日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法、1991年施行)による「特別永住者」が中核を成しており、第三世代・第四世代も含まれます。1980年代以降に来日した「ニューカマー」との対比で使われる概念です。

2024年末で特別永住者は約26.4万人、2025年6月末で270,292人と、ニューカマー(約369万人)と比べて人口規模では小さいものの、戦後80年にわたる歴史的経緯を持つ重要な存在です。

日本国籍を離脱した経緯から、退去強制事由の限定や就労制限なしなどの特別な処遇を受けており、世代交代が進み第三・第四世代では日本語が母語となり日本で生まれ育った人が大多数となっています。

オールドカマーの歴史的背景

戦前の植民地統治下での渡来・移住

オールドカマーの起源は、戦前の植民地統治下で日本へ渡来・移住した朝鮮半島出身者・台湾出身者です。労働力として動員されたケースや、自発的な移住など多様な背景があり、戦後も日本に残った人々がオールドカマーの直接的な祖先となります。

1952年サンフランシスコ講和条約発効

1952年4月のサンフランシスコ講和条約発効に伴い、朝鮮半島・台湾出身者は日本国籍を喪失し、外国人として登録された経緯を持ちます。これにより、オールドカマーとしての法的地位が形成されました。

1991年入管特例法施行

1991年に「日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法」(入管特例法)が施行され、特別永住者制度が確立されました。戦後40年以上を経て、ようやく安定的な法的地位が制度化された経緯があります。

世代交代と人口の減少傾向

近年は帰化・少子高齢化・国際結婚による日本国籍取得などにより、特別永住者は減少傾向にあります。第三・第四世代では日本語が母語となり、日本社会への統合が深く進んでいます。

オールドカマーの基本情報と統計

項目内容
定義戦前から日本に居住していた韓国・朝鮮籍、台湾系の人々とその子孫
法的地位特別永住者(入管特例法、1991年施行)
対比概念ニューカマー(1980年代以降来日)
2024年末人数約26.4万人(特別永住者)
2025年6月末人数270,292人
国籍構成約99%が韓国・朝鮮籍
主な居住地大阪・東京・兵庫・京都・神奈川等の都市部
世代第三・第四世代が中心、日本生まれ・日本育ちが大多数
傾向減少傾向(帰化・国際結婚・少子高齢化)

特別永住者は戦後80年を経て世代交代が大きく進み、第三・第四世代では日本語が母語となり、日本社会への統合が深く進んでいます。多文化共生政策の文脈ではニューカマーと区別して論じられることが多く、それぞれ異なる施策アプローチが必要とされています。

特別永住者制度の特徴

退去強制事由の限定

特別永住者は一般永住者よりも退去強制事由が極めて限定的です。歴史的経緯を踏まえた特別な処遇で、内乱罪・外患罪など重大な犯罪に限定されています。これにより、日本での安定的な生活が制度的に保障されています。

就労制限なし

特別永住者は就労制限がなく、職種・業種を問わず働けます。一般永住者と同様の自由度を持ち、医師・弁護士・公務員(一部除く)など幅広い職業に就くことが可能です。

再入国手続の簡素化

再入国手続も一般永住者より簡素化されており、海外渡航の際の負担が軽減されています。これも歴史的経緯を踏まえた特別な処遇の一つです。

特別永住者証明書の交付

在留カードとは別に「特別永住者証明書」が交付されます。これにより、一般永住者・中長期在留者とは別の法的地位が制度的に区別されています。

日本社会との関係と最近の動向

第三・第四世代の社会統合

世代交代が進み、第三・第四世代では日本語が母語となり、日本で生まれ育った人が大多数となっています。日本人と変わらない教育・キャリア形成を歩み、社会の各分野で活躍しています。

帰化・国際結婚による減少

帰化(日本国籍取得)や日本人との国際結婚により、特別永住者は減少傾向にあります。少子高齢化も加わり、人口規模は今後も縮小していく見込みです。

都市部での集住

居住地は大阪、東京、兵庫、京都、神奈川などの都市部が中心です。コリアタウン(東京・新大久保、大阪・鶴橋など)はオールドカマーコミュニティの歴史的な中心地として、文化発信・観光地としても発展しています。

育成就労制度との関係

オールドカマーは育成就労制度(2027年4月1日施行予定)の直接的な対象ではありません。育成就労は新規来日のニューカマー向け制度であり、オールドカマーは既に日本社会に深く統合された存在として、別の文脈で位置づけられます。

よくある質問(FAQ)

Q. 特別永住者と一般永住者の違いは何ですか?

A. 特別永住者は入管特例法に基づくオールドカマー向けの特別な在留資格、一般永住者は通常の永住許可を受けた中長期在留者です。退去強制事由や再入国手続の簡素化など、特別永住者の方が処遇が手厚くなっています。

両者とも就労制限はありませんが、特別永住者は歴史的経緯を踏まえた特別な法的地位を持ち、一般永住者とは制度的に区別されています。証明書も「特別永住者証明書」と「在留カード」で異なります。

Q. オールドカマーは育成就労の対象になりますか?

A. いいえ、対象外です。育成就労制度(2027年4月1日施行予定)は新規来日のニューカマー向け制度で、既に日本社会に統合された特別永住者は対象になりません。

オールドカマー(特別永住者)は就労制限がなく、職種・業種を問わず働けるため、育成就労のような新規受入制度の対象ではなく、一般の日本人と同等の労働市場参加者として位置づけられます。

Q. 特別永住者は減っていくのですか?

A. はい、減少傾向にあります。帰化(日本国籍取得)、日本人との国際結婚(子は日本国籍を取得することが多い)、少子高齢化が主な要因です。2024年末で約26.4万人と、ピーク時から大きく減少しています。

第三・第四世代では日本人と変わらない生活を送る人が大多数で、世代を経るごとに日本社会への統合が深まる傾向です。長期的には特別永住者人口の継続的縮小が予想されます。

Q. オールドカマーとニューカマーは交流がありますか?

A. 同じ韓国・中国などのコミュニティでも、オールドカマーとニューカマーは生活様式・在留経緯が大きく異なるため、必ずしも一体的なコミュニティを形成しているわけではありません。

韓国系のコリアタウン(新大久保・鶴橋など)では、オールドカマーの伝統的コミュニティと、近年来日した韓国系ニューカマーが共存していますが、それぞれ別の文化的・経済的活動を展開しています。

Q. 特別永住者は就職や住宅で差別されないですか?

A. 制度上は就労制限なく、住宅契約も日本人と同等です。ただし歴史的経緯から、社会的な差別問題が完全に解消されているとは言えず、ヘイトスピーチ対策法(2016年施行)など対策が進められています。

第三・第四世代では日本社会への統合が進み、職業選択や生活様式は日本人と大きく変わらないケースが大多数です。多文化共生の進展により、社会的な包摂が深まりつつあります。

参考資料

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