技能実習評価試験(専門級)とは?
技能実習評価試験(専門級)とは、外国人技能実習制度において、技能検定の対象外職種について業界団体等が実施する技能評価試験のうち、3つの等級(初級・専門級・上級)の中間に位置する等級です。
技能検定の「随時3級」と同等の水準で、技能実習2号修了時に合格を目指す試験となります。
技能実習2号修了時に専門級に合格すると「良好修了」と認定され、関連する特定技能1号への移行で技能試験・日本語試験が免除される条件となります。
具体的な意味・内容
3つの等級内での位置づけ
技能実習評価試験は初級・専門級・上級の3段階で構成され、専門級は中級水準の位置づけです。それぞれ技能検定の基礎級・随時3級・随時2級に対応し、技能実習1号→2号の移行で初級、2号→3号の移行で専門級の合格が要件となります。
対象職種
技能検定対象外の職種が中心です。例えば建設関係(型枠施工・コンクリート圧送等の一部)、農業(耕種・畜産)、漁業(漁業・養殖業)、介護、宿泊などの業界団体が実施しています。職種に応じて受験する試験種別が決まります。
試験構成
学科試験と実技試験の2部構成で、両方で合格基準点を満たす必要があります。実施機関により詳細は異なりますが、概ね合格基準は60〜70%の正答率です。
特定技能との連動
技能実習2号修了時に専門級に合格すると、関連する特定技能分野への移行で技能試験・日本語試験の両方が免除されます。これは技能検定3級合格と同等の効力です。
関連する制度
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 根拠法令 | 技能実習法 |
| 所管省庁 | 厚生労働省 |
| 運営機関 | 職種ごとの業界団体(JAC、全国農業会議所、大日本水産会など) |
| 等級 | 初級/専門級/上級の3段階 |
| 対応する技能検定 | 初級=基礎級/専門級=随時3級/上級=随時2級 |
| 受験のタイミング | 技能実習2号修了時 |
| 合格後の効果 | 技能実習2号良好修了→特定技能1号への移行で試験免除 |
| 受検手続支援 | OTITが提供 |
実務上の注意点
職種に応じた試験選択
技能実習職種により、技能検定3級か技能実習評価試験専門級かが決まります。実習計画認定時に対応する試験種別が指定されるため、実習実施者・監理団体は把握しておく必要があります。
対策学習の支援
業界団体が公式の対策テキスト・サンプル問題を提供しています。実習実施者はOJT・社内研修を通じて受験準備を支援する義務があります。監理団体も対策学習会を主催する場合が多くなっています。
受験費用の負担
初回受験費用は実習実施者または監理団体の負担です。実習生本人に費用負担させることは禁止されています。
3号への進学要件
技能実習3号への進学を目指す場合も、専門級の合格が要件のひとつです(技能検定3級と同等)。専門級不合格では3号進学不可、特定技能1号への試験免除移行も不可となります。
他試験との違い
| 項目 | 技能実習評価試験専門級 | 技能検定随時3級 | 技能実習評価試験初級 |
|---|---|---|---|
| 水準 | 中級 | 初級〜中級(同等) | 入門レベル |
| 受験のタイミング | 技能実習2号修了時 | 技能実習2号修了時 | 技能実習1号修了時 |
| 運営 | 業界団体 | JAVADA・都道府県職能協会 | 業界団体 |
| 合格後の効果 | 2号良好修了→特定技能1号で試験免除 | 同上 | 2号への移行可能 |
よくある質問
Q. 技能検定随時3級と技能実習評価試験専門級、どちらを受けますか?
A. 技能実習職種により決まります。技能検定対象職種は随時3級、対象外職種は専門級です。実習計画認定時に指定される試験種別を受験します。
Q. 不合格の場合は再受験できますか?
A. 可能です。ただし2号在留期限までに合格できなかった場合は3号への移行や特定技能1号への試験免除移行ができないため、計画的な対策が重要です。
Q. 海外で受験できますか?
A. 技能実習評価試験は日本国内のみで実施されます。技能実習生は実習中に日本国内で受験します。
Q. 専門級不合格でも特定技能へ移行できますか?
A. 専門級不合格でも、実習先評価調書による「良好修了」認定があれば特定技能1号への移行で試験免除が認められる場合があります。ただし、試験合格が最も明確な立証手段です。