フィリピン共和国について
フィリピンの理解を深めるために
フィリピン基本情報
東南アジアの南に面し、台湾とインドネシアの間にあります。国土面積は日本の国土面積の約8割で、7,109個の島があり、観光地として多くの日本人旅行客が訪れています。
人口は日本より多く、約1憶530万人(2018年調べ)です。大半がマレー系民族を占め、少数民族として、中国系、スペイン系および混血の方がいます。ASEANでは唯一のキリスト教国になり、全体の5%のみイスラム教を信仰している方がいます。公用語はタガログ語(フィリピノ語)か英語を使用しますが、実際には80前後の言語があるようです。
フィリピンの経済状況
1990年代までは、独裁政権による内乱が多く長いこと治安が不安定だったため、外国からの投資を受けれず、経済成長が著しく低下していました。
しかし、2010年に大統領に就任したアキノ大統領の功績により、国としての近年のGDP成長率は6%-7%と非常にいい傾向であります。
東南アジアの中でも綺麗な英語を話すことから、コールセンター事業等、BPO産業を含めたサービス業が大きく成長しています。
フィリピンの教育事情
義務教育は、初等教育6年までです。(中等教育の公立校は無料で授業が受けられます。)
教育制度上は、初等教育6年(日本でいう小学校)、中等教育(日本の中学校、高校に相当)4年、高等教育(大学)4年の6・4・4制です。
公立の初等教育・中等教育は無料なので、就学率は小学校で96%、中高では65%と東南アジアでは高い方ですが、制服や教材費は有償なため、経済的な理由で卒業率は小学校68%、中高では50%と低下してしまいます。
日本とフィリピンの関係
元々アメリカの植民地であったフィリピンに対して、独立運動の支援を行っていました。
1939年の第二次世界大戦により、日本がフィリピン全土を制圧し、フィリピンと手を取りアメリカ支配下の統治体制は終わりました。その後は、日本の支配下となっていくのを恐れ、1945年日本が敗北する形で終戦したのを機に、1946年にフィリピンは正式に独立を果たしました。
その後、日本はフィリピンへ賠償金を払うとともに、政府開発援助を行いました。
インフラや衣食住の整備、人材育成等の援助です。今もなお続いています。
一時は、日本に対して反感を持つ方もいたようですが、2011年に行られた世論調査では、日本を肯定的に見ている人ア84%を超え、世界の中でとても高い基準で親日国と言われています。
現在の日本はフィリピンにとって最大の輸出相手国であり、中国の次に輸入相手国として、経済関係も良好です。
フィリピン人の性格
基本的に初対面の相手でも抵抗なく話す方が多く、人の繋がりを大事にする国民性だからこそ、親切な方が多いのが特徴です。
また、家族の経済状況の問題で出稼ぎに出ている方が人口の約10%おり、仕事や勉強よりも家族の時間を大切にしたいと考えている方が多いです。
時間の感覚については、おおらかで細かい所を気にしない傾向にあるため、日本のように時間を厳守するという感覚を持っている方は少ないです。