「外国人技能実習生の相談窓口につながるアプリを開発」厚労省など

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NHKニュースより、外国人技能実習生が実習先で長時間労働をさせられたり、暴力被害を受けたりするケースが相次いでいることから、 潜在的な被害やトラブルへの対策を強化する為に、厚生労働省・出入国管理庁・外国人技能実習機構が相談窓口に繋がるスマートフォン用のアプリを共同で開発しました。

「外国人技能実習制度」は、外国人が日本で働きながら技術を学ぶ制度で、2020年12月末時点で、37万人余りが日本で働いています。

この制度を運営している「外国人技能実習機構」は、母国語の電話相談窓口を設けており、2019年度に公表されているトラブルによる相談件数は、およそ7400件に上っています。

厚生労働省などは、実習生が入国した時に冊子を配布し、電話相談窓口の電話番号などを周知し相談を呼びかけていましたが、 支援団体からは「実習生は、相談窓口の存在を知らずに誰にも相談できないケースが多い」として、潜在的な被害やトラブルについて対策を求める声が出ていました。

アプリ開発にいたった経緯は、スマートフォンであれば、技能実習生の多くが所持しており、ベトナム語や中国語など10か国語に対応しているので、外国人技能実習機構が設置している相談窓口の電話番号をアプリ内で紹介し、ボタンを押すだけで窓口につながるようになっています。

また、新型コロナウイルスの感染状況や、気象や災害に関する情報、最低賃金の引き上げなど、日本で働くうえで知る必要がある法律や制度の変更点についても、それぞれの母国語で随時、通知していくようです。

 

(参考:NHKニュース 2021年7月20日より)