約700人のフィリピン実習生 来日出来ず
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投稿日:2019年6月5日
日立製作所笠戸事業所で実習を行っていたフィリピン実習生が大量に解雇された事により、日立へあっせんした「協同組合フレンドニッポン」は受入れ停止の措置をフィリピン政府から命じられている事が分かりました。
この影響により、現地では約700人の実習生が来日することが出来ず、別の送り出し機関を探さなければいけない状況になっているようです。
※協同組合フレンドニッポンは、累計1万人以上の実習生を送り出している監理団体で、主な受入れ先企業は、日立や三菱自動車、日産自動車など大手企業が多い団体でした。
中国新聞が行ったフィリピン政府海外雇用庁長官(バーナード・オラリア氏)への独占インタビューによると、帰国した実習生へ解雇されたことについて、独自に聞き取り調査を行ったところ、「実習生は技術を学ぶのが目的なはずなのに通常の労働をさせられていた」「日立と協同組合フレンドニッポンに技能実習のルール違反があったと考えている」と説明しています。
この内容を受けた海外雇用庁は、協同組合フレンドニッポンと提携関係にあたる送出機関「ホワイト・ダブ」を連帯責任とし、実習生の送り出し事業を停止するよう命じました。(再開時期未定)
また、フィリピン国内にある他の送り出し機関に対して、協同組合フレンドニッポンが受入れ先の場合は送り出しを認めないと命じています。
(参考:中国新聞 2019年6月3日より)